「fold」
自分の描いた絵から自分のものの見方や空間の捉え方を認識する、ということがあります。昔描いた絵の中の空間が歪んでいたことから、物理学的な空間の捉え方に興味が広がりました。
その中で、最近は「空間を折りたたむ」という表現が気に入ってよくモチーフとして登場させています。
「つぎはぎ世界のエッセンス / そこに奥行きはありません / そして立ち上がる壁」
写真はそもそも広い空間をトリミングして撮られていますが、その写真に写っている中のさらに細部が気になることがあります。そうなると、被写体との関係性や思い出などが抜け落ちて、ただ単にインクが作る表情に惚れ惚れしていたり、視ながら触れることの眼福を得ている状態です。
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2018.11